子ども用のウィッグがあるのをご存じですか?
ウィッグの種類は大きく分けて、フルウィッグと部分ウィッグがあります。
フルウィッグは印象をガラリと変えられ、一方で部分ウィッグは簡単に取付けられるうえに、華やかさをプラスすることが可能です。
この記事では、部分ウィッグの中でも人気のあるシュシュウィッグに焦点を絞り、特徴や種類、取り付け方を紹介していきます。
子ども用のシュシュウィッグもメーカーによってスタイルなど異なってきますが、今回はリネアストリアのシュシュウィッグを4つ紹介します。
1つ目は、強カールタイプのシュシュウィッグです。
その名の通り4つの中では一番カールが強いタイプで、頭に付ければ一気に華やかさが増します。
子どもの髪質は柔らかいので、コテアイロンで強めにカールを巻くのは難しいです。
しかし、強カールタイプのシュシュウィッグを使用すれば、思い通りのカールヘアが楽しめます。
ただ、カールが強い分絡んでしまうこともあるので、収納方法には注意しましょう。
2つ目は、ゆるカールタイプのシュシュウィッグです。
強カールタイプと比べると、若干カールを抑えたシュシュウィッグになります。
強カールタイプがフォーマルでエレガントなヘアスタイルが完成することに対して、ゆるカールタイプはカジュアルで可愛らしい雰囲気に仕上げられます。
また、コテで巻いたようなゆるいカールなので、毛先を遊ばせてふんわりとしたエアリー感のある髪型も楽しめるでしょう。
3つ目は、ゆるロングカールのシュシュウィッグです。
このタイプは、先ほど紹介したゆるカールのロングバーションになります。
ゆるカールとゆるロングカールの伸ばした髪の長さは、3cmほど変わります。
たかが3cmと思う人も多いかもしれませんが、見た目の印象は大きく変わるのです。
ゆるカールタイプと比べると長さがある分、髪につけたときに重力の関係上毛先が下に垂れます。
そのため、動きのあるヘアスタイルにアレンジすることが可能です。
たとえば、セミロングの長さであれば団子結びにするだけで精一杯でしょう。
しかし、ゆるロングカールのシュシュウィッグをつけることにより、短めのポニーテールのような仕上がりになります。
耳より上にツインテールの団子ヘアを作って、その上からゆるロングカールのシュシュウィッグを付ければ、一気に女の子らしいフェミニンな髪型が完成します。
髪型にボリュームがある分、発表会や七五三で着るようなフォーマルな衣装に合わせると全体のバランスが良くなるでしょう。
4つ目は、シャーロットタイプのシュシュウィッグです。
ストレートヘアに細かいカールをつけたシュシュウィッグになります。
伸ばした状態の毛の長さが4つの中で一番長く、全長15cmほどになるため、ロングヘアでアレンジをしたい人にはおすすめなシュシュウィッグです。
ストレートのコテアイロンで細かいカールをつけたようなシャーロットタイプは、アクティブでボーイッシュな印象の髪型が完成します。
頭のトップに1つにまとめてシャーロットタイプのシュシュウィッグを付ければ、長さのあるポニーテールが楽しめますし、耳より下の位置に2つにまとめればおさげのツインテールに仕上がります。
長さがあるシュシュウィッグは、そのまま使用することはもちろん、ヘアピンなどを使ってまとめ髪にもアレンジすることが可能です。
アイデア次第でいろいろなヘアスタイルができるので、万能なシュシュウィッグだといえるでしょう。
子どもの髪色は、大人に比べると若干明るめの色が多いです。
ただ、子どもによって髪色は異なるので、シュシュウィッグの髪色は自分の地毛の色に合わせた色を選ぶことが、自然に仕上げるポイントになります。
シュシュウィッグの種類で紹介した強カールタイプ、ゆるカールタイプ、ゆるロングカール、シャーロットタイプの4つに対して、カラーバリエーションは、ブラック、ダークブラウン、チョコブラウン、ハニーブラウンの4色展開です。
この4色の中でいうと、ハニーブラウンが一番明るい色になります。
ハニーブラウンはどちらかというと明るめで黄色味が強く、蜂蜜のような柔らかい色です。
チョコブラウンは、まさしくチョコレートのような茶系で、少し赤みがかった暖かみのある色になります。
ダークブラウンは、チョコブラウンと比べると明るさを抑えた色味で、光が当たったときに茶色だと分かるカラートーンです。
ブラックは不自然な黒ではなく、肌に馴染みやすいナチュラルな色になります。
ウィッグを購入することが初めての人は特に押さえておきたいポイントが色の選び方です。
どうしてもアレンジのスタイルに影響するウィッグのデザインの種類に目がいきがちですが、カラーを間違えると一気にナチュラル感が失われ、違和感が出てしまう恐れがあります。
実際に店舗に出向いて購入するよりも、手軽なオンラインショップなどで買い物をする人が増えているため、ウィッグも試着もせずに購入する人が多いです。
ウィッグを何度も購入している人であれば、簡単なネット注文でも大丈夫ですが、初心者には非常に危険かもしれません。
シュシュウィッグは部分的なアレンジなので、フルウィッグと比べると色をあまり気にしない人もいるかもしれませんが、それは大間違いです。
デザインよりも、カラー選びが何よりも重要になります。
ただ、何を基準に選んでいいか分からない人も多いでしょう。
まずウィッグの色選びには、目の色に合わせる、地肌の色から考えるなど、その基準はさまざまです。
ただ、部分的なシュシュウィッグは、地毛の色に合わせるのが望ましいといえます。
そのため、できる限り店頭に出向いて、シュシュウィッグの色が地毛に合っているか確認することが大切です。
色があってないと不自然になってしまったり、印象までも変えてしまったりする可能性もあるので色選びは慎重に行いましょう。
ただ、子どもの髪色は年齢とともに徐々に色が濃くなっていきます。
七五三であれば、女の子は3歳と7歳のときにお祝いをするので、3歳の髪色に合ったシュシュウィッグを購入したものの、7歳のときには色が合わなくなったということも起こりうるのです。
その都度新しいシュシュウィッグを購入することも可能ですが、子ども用である以上将来的に長く使えるものではありません。
イベントや発表会の出演が多いのであれば、なおさらコストを最小限に抑えたいと考える家庭も多いのではないでしょうか。
先を見越して推測で購入することはあまりおすすめしませんが、ある程度髪色は変わるということは覚えておきましょう。
子ども用シュシュウィッグの基本的な付け方は、下記のとおりになります。
(1)お好みの位置に団子を作る
(2)ウィッグに指を通して、団子に着ける
(3)ピンで固定して、手グシで整えればアレンジヘアの完成
団子をウィッグで留めるのが難しい場合は、先にヘアゴムで固定してからウィッグを付けると失敗のリスクを減らせます。
ただ、子どもの髪質は柔らかいので、細めのヘアゴムが使いやすいでしょう。
ヘアゴムの色は、シュシュウィッグの色に合わせて選ぶと、全体が馴染んで違和感は出ません。
どうしても気になるという人は、ヘアアクセサリーを使って境目などを隠すように付けると上手に誤魔化すことができるでしょう。
基本を押さえたら、さまざまなアレンジに挑戦してみることがおすすめです。
女の子に人気のある団子ヘアは、まず頭のトップの位置に髪を持ち上げて、シュシュウィッグを付けましょう。
カールが付いている場合は、毛先を遊ばせてボリュームを出し、丸みのあるカタチに仕上げていきます。
毛先が長かったり、カールが強かったりするとボリュームも出しやすいので、完成図を意識してシュシュウィッグを選ぶことが大切です。
団子ヘアは、どんなコーディネートにも相性がいいのでマストで覚えたいアレンジです。
団子ヘアの応用編として、後頭部でまとめるシニヨンヘアがあります。
どちらかというと、和服に合う髪型です。団子ヘアと同じように後頭部の位置で髪をひとつにまとめましょう。
そこにシュシュウィッグを付けて、ふんわり感を出すためにボリュームを調整します。
トップに立体感を出せば、横から見ても綺麗なシルエットが完成します。シニヨンヘアは下めにまとめるので、たとえ髪の長さが短くてもシュシュウィッグでアレンジをすることが可能です。
後れ毛が出ないように、ヘアピンやワックスを使って綺麗にまとめましょう。
アップするのが難しい短めの髪型の場合は、ハーフアップでアレンジが楽しめます。
髪をまとめる位置やシュシュウィッグの種類によって与える印象は大きく変わるのです。
たとえば、後頭部の中央に髪をまとめた際、短めのカールのシュシュウィッグを付けた場合、小さな団子ヘアを作ることができますし、ゆるロングカールはポニーテールのように髪を垂らしてニュアンスをつけることができます。
髪を垂らす場合は、シュシュウィッグと地毛の色を合わせないと違和感が出てしまうので注意が必要です。
難易度が高くなりますが、シニヨンヘアをベースとして、編み込みを取り入れたアレンジヘアに挑戦してみましょう。
後頭部の位置でまとめるのは同じですが、後頭部にまとめるところまで編み込みをします。
途中まで編み込みをした場合、そのままシュシュウィッグでまとめるのは非常に難しいので、ヘアゴムで結んでからウィッグをつけましょう。
編み込みをする技術は必要になりますが、特別感が出るうえ人と被ることも少ないため、個性を出したいときにおすすめです。
子ども用のシュシュウィッグは、アクセサリー感覚で簡単に取り付けられる優秀なアイテムです。
デザインも4種類から選べるうえに、髪色も4色で展開されているので、子どもの地毛にあったカラーが必ず見つかるでしょう。
七五三や結婚式など特別な日をはじめ、普段使いにも活躍するので、シュシュウィッグで髪型をアレンジしてみましょう。