医療用のウィッグとはどんなウィッグ？
医療用のウィッグとは、抗がん剤治療や放射線治療の副作用による脱毛や脱毛症でお悩みの方が、頭部をカバーするために着用することを前提として作られたウィッグのことを言います。
現在インターネット上では2000円台くらいから様々なウィッグが販売されており、気軽にウィッグを買えるようになりました。
もちろん、その中に医療用のウィッグも含まれています。しかし残念ながら、一定の条件や審査ををクリアしたウィッグだけが医療用ウィッグとして販売されているわけではないのです。
つまり、医療用のウィッグかファッション用のウィッグかは、メーカーの判断で表記することができるのです。
そこでこの記事では、間違えて医療の用途向けではないウィッグを購入してしまわないように、医療用のウィッグの特徴や見分け方などを紹介させていただきます。
結論から言うと、医療用のウィッグの多くは、肌に優しい素材を使って、ハンドメイドで制作するので作るのに手間がかかってしまい割高になってしまいます。
そもそも医療用のウィッグは、抗がん剤治療中の方や、脱毛症の方が利用することを前提として製造しますので 前提として 「長時間・長期間のウィッグ着用しても大丈夫で、デリケートな頭皮にやさしいウィッグ」 を兼ね備える必要があるからです。
これを大きく2つに分けると ・長時間・長期間の着用→軽くて圧迫感が少ない ・デリケートな頭皮にやさしい→やわらかい素材やパッチテストをクリアした素材 は必須ですよね？
この上記の2点をクリアしようとすると、どうしても総手植えと呼ばれる手法で製造する必要があでてきます。
”分りやすく説明するとハンドメイド（総手植え）で製造するかマシンメイドで製造するか” そもそもマシンメイドは製法上、毛束をミシンで縫い合わせていくので重くなりがちで、キャップ内部が堅くなってしまい、それが圧迫感につながってしまいます。
しかし総手植えは1束1束、ハンドメイドで縫い付けていくので手間はかかりますが、製造工程に融通が利きやすく素材も軽いものや地肌にやさしい素材を使用することができ、圧迫感なども軽減することができます。（何より軽いです）
また医療用のウィッグは、抗がん剤治療中の方や、脱毛症の方が精神的にもウィッグを利用することで明るくなって頂けるよう、つむじなどを含めてとても自然に見えるように作られているものが多く割高になってしまいがちです。
結論として、医療用ウィッグは、抗がん剤治療中の方や、脱毛症の方の快適に利用できるように”価格”より”品質”（素材や製造方法）を重視したウィッグが一般的に医療用のウィッグと呼ばれています。
⦿医療用ウィッグのポイント：マシンメイドではなくハンドメイド（総手植え）で製造されたウィッグを選びましょう。
注意：人毛のウィッグは本来、医療用途を前提に作らるので、総手植えの場合がほとんどですが、中にはマシンメイドで製造されるものもありますので注意が必要です。
→医療用のウィッグを購入する際は、総手植えのウィッグを選ぶようにしましょう。
※抗がん剤治療や脱毛症の方でも、ウィッグキャップなどの上からマシンメイドのファッション用ウィッグを着用されているかたもいらっしゃいますが、その場合は圧迫感や汗などによって蒸れてしまったりといった懸念は残ります。
通称、Mウィッグと呼ばれたMed.ウィッグとは日本工業規格（JIS）規格に適合し、日本毛髪工業協同組合から承認されたウィッグの名称で、一言でいうと「日本工業規格（JIS）及び日本毛髪工業協同組合のお墨付きがある、医療用途を前提に作られたウィッグ」です。
※日本工業規格（JIS）とは 。
日本工業規格（JIS＝Japanese Industrial Standardsの略）。日本の工業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことです。
ウィッグ以外にも自動車や電化製品などの工業製品生産に関するものから、文字コードやプログラムコードといった情報処理に関するさまざまな規格などもあります。
自由に放置すれば多様化・複雑化・無秩序化してしまうモノについて、消費者や生産者の様々な権利を保持することを目的として、国レベルで基準を作ってくれているのです。
☆Mウィッグの適用範囲について Mウィッグの前提となる規格として、仕様書に以下のような説明がされています。
-Mウィッグとは、抗がん剤治療による脱毛や脱毛症の方が、頭部をカバーすることで滑な治療を行えるように補助するもの。
とあります。 ようは、「脱毛等によって起こりうる、容姿に対する不安を取り除き、不自由なく生活できるようにサポートすることで、治療に専念できるようにサポートする」ためのウィッグの規格になります。
そのために、様々な素材で様々な試験にクリアする必要があるのですが、それにクリアできたものだけがMウィッグのマークを付けることができるようになります。
※脱毛を治すことが目的ではなく補助を目的としているところは要注意 医療用としてウィッグを購入される際は、Mウィッグかどうかチェックしてみるのも、購入に失敗しにくくなる手段です。
ネットで医療用ウィッグを購入したことのあるお客様で、よくあるお声が「思っていたのとは違う」です。
なぜそうなるのか？
例えば、「抗がん剤治療が決まり医師から急遽ウィッグを用意するように言われた」場合どのような行動になるでしょうか？
あくまでもよく聞くお話を一つの例として上げると、
医師から急遽ウィッグを用意するように言われたものの、病院で紹介されたウィッグは高すぎるので「医療ウィッグ」や「医療ウィッグ 安い」、「医療ウィッグ 口コミ」といったワードをネットで検索し情報を集めました。
その中で口コミが良く、かつお手頃なウィッグを見つけ購入しました。しかし、ウィッグが到着して着用してみると、「思っていたのとは違う」となってしまいました。
この場合、そうなってしまう理由としては、人によって頭のサイズが異なれば頭の形も違いますし、好みのスタイルも違えば、好みのカラーも違ってきます。
また、検索する端末のディスプレイによって色味の見え方が違う場合もありますし、着用するまで似合うかどうかも分かりません。
このように、人それぞれ感じ方が違うポイントが多い中、自分に合うウィッグを探すのは非常に難しく、「思っていたのとは違う」となる理由はここにあると思います。
ある程度、そのメーカーの特徴を把握しているのであれば、スタイルやカラー、サイズなどの情報でも失敗しないように購入することも可能になるのですが、極論を言うと購入時は着用するまで自分に合うか分からないというのが実情です。
かといって高価な買い物に変わりはないので、失敗はしたくないですよね？
そこでご紹介したいのが、リネアストリアの「ご自宅試着」と「満足保証」サービスです。
「ご自宅試着」とはその名の通り、自宅での試着ができるサービスです。
医療用ウィッグ実際に着用して、自分に合うサイズやスタイル、好みのカラーや毛質を確かめることができるので、「思っていたのとは違う」といったような失敗のリスクを大きく減らすことができますよね。
「満足保証」とは、リネアストリアのウィッグライナップの中で、主に医療用として利用される機会が多い「天使シリーズのウィッグ」と「人毛」を含むウィッグを対象として、ウィッグお受け取りから1週間以内であれば返品ができるサービスです。
タグを切られてしまった場合やウィッグに手を加えてしまうなど、いくつかの返品対象になる項目には注意が必要ですが、返品ができるサービスは「思っていたのとは違う」と思っても返品できるので安心ですよね。
また、リネアストリアには直営のサロンも運営しており、サロンではリネアストリアの取り扱いウィッグを試着することが可能で、気に入ったウィッグがあればその場で購入できたり、自然に着用できるようにカットしてもらうことができ、ウィッグの取り扱い方や着用方法のレクチャーなども行っているので安心で心強いです。
また価格帯もリーズナブルなラインナップが揃っており、医療用向けのものでも価格が1万円から豊富に取り扱いがあります。是非一度リネアストリアを覗いてみてはいかがでしょうか。
