人工毛ウィッグのツヤが気になったことがありませんか? ウィッグがツヤツヤしすぎていると、どうしても不自然な印象になってないか気になりますよね。 そんなときは、ひと工夫でつや消しをしておくことで、自然な雰囲気に仕上げることができます。 今回は、つや消しの方法6つとそれぞれの注意点をご紹介しますね。
ウィッグの不自然なつやは、使用されている人工毛の素材に大きく影響を受けます。
どういうことかというと、私たちの人毛はうろこ状のキューテクルに覆われており表面が凸凹しているため、光があたった際に光が屈折しある程度のつやが軽減されています。
一方、表面に凹凸加工を行っていない人工毛は、光を滑らかな表面で反射するため、人毛や凹凸加工を行っている人工毛に比べてつやが生まれやすいのです。
さらに、人工毛のウィッグで使用されるファイバーは、人工毛を保護するためのコーティングされていることも多く、それが強いつやの原因となることもあります。
(※人工毛に凹凸をつけることで光の反射を軽減することが可能で、凹凸の調整しているウィッグメーカーもあるそうですが、凹凸をつければつけるほど毛が絡まりやすくなるというデメリットがあります)
特に新品のウィッグはつやが気になることが多く、個体差はあるものの使用していくうち自然とつやが軽減されていきますが時間がかかってしまいます。
また、ウィッグメーカーもウィッグの不自然な印象をなくすため、さまざまな改良品が展開されています。 ウィッグメーカーによっては人毛のように自然に見えるウィッグも販売されていますが、材質や加工にこだわっているため、どうしても価格が高くなりがちです。
価格を安く抑えたい、気に入ったデザインだけどつやが気になるという場合は自身でつや消しをしてみましょう。
※屋内屋外のツヤの比較
https://youtu.be/ucK0KS2TQuE
※つやを軽減させる方法
ウィッグのつや消し法の1つとして、シャンプーをする方法があります。
ウィッグ専用のシャンプーも販売されており、専用シャンプーで何度か洗っていくことで表面のコーティングがはがれ、つやを落ちつかせることができます。
ポイントとしては、ウィッグはデリケートなものなので、丁寧に優しく洗うのがコツです。 洗面器や洗面台に水を張り、絡まないよう注意しながら優しくもみ洗いしましょう。
ドライヤーを使うとウィッグを傷めてしまう場合があるので、シャンプーをしたあとは自然乾燥させるか、低温でドライヤーをすることをおすすめします。
そのため、着用する直前に洗うのはおすすめできません。 2~3回ほどシャンプーをすると、強いつやも自然な印象に仕上げることができます。
しかし、この方法は時間がかかるため、つや消しとしての即効性はありません。 ですが、汚れを防ぎ長持ちさせるために、定期的なお手入れにシャンプーをすることは重要です。
ケアとつや消しを兼ねた方法として認識しておきましょう。
2つ目の方法は、直接ファイバーのコーティングをはがす方法です。
やり方としては、届いたウィッグをタオルでごしごしとこすっていくだけです。
注意点としては、毛が抜けないように毛束の根元をもって、毛先にかけてこするようにしましょう。
またこの方法は、コーティングをはがすだけではなく、ファイバーを傷つけるため絡みやすくなる点も注意が必要です。
3つ目の方法として、ウィッグをシリコン入りの柔軟剤につけます。
前述の手順でシャンプーをした後、柔軟剤を溶かした水に浸けておくだけです。 水に対して約2~3分の1ほどの柔軟剤を溶かし、そこからさらに30分から1時間程度浸しておきます。
あまり長時間浸けてしまうと逆に傷みの原因にもなりますので、長くても一晩で引きあげましょう。
柔軟剤をきれいに洗い流したら、タオルドライをして自然乾燥させます。
洗った後は毛が絡みやすいので、丁寧に専用のブラシでブラッシングする必要があります。
強引にブラシをすると傷みや抜けに繋がりますので、毛先からゆっくり、少しずつブラッシングしてください。
ウィッグの毛に使われている素材は合成繊維であり、柔軟剤を使用することで人工毛を保護し、柔らかく保つことが可能です。
この方法にはウィッグを絡みにくくする効果もあるため、メンテナンスとして定期的に取り入れるのも良いでしょう。
4つ目の方法は、ベビーパウダーを使用することです。
ベビーパウダーは粒子が細かく、ウィッグにまんべんなくつけることで、つやを抑えることができます。
即効性があるので、急いでいるときや、急な予定の応急対策としてもおすすめです。
いきなり振りかけるのではなく、手やパフに取ったパウダーを少しずつなじませていきます。
ベビーパウダーはシャンプーで簡単に落とせるので、使用後は必ず洗っておくようにしましょう。
また、毛色によってベビーパウダーは白く目立ちやすいため、つけた後はしっかり粉を叩き落とすようにします。
落とす際は、手でウィッグの毛を振りながら、専用のブラシで丁寧にブラッシングするとまんべんなく行きわたらせることができます。
粉っぽさが残りやすい点にも注意が必要ですので、つけ方やパウダーの量など、何度か練習をしてみてから活用してください。
ベビーパウダーは汗や皮脂によるべたつき、束感を防ぐこともできますので、つや消し以外にも、ウィッグの前髪部分に軽くはたくのもおすすめです。
以外にも、ウィッグの前髪部分に軽くはたくのもおすすめです。
5つ目の方法は、マット系のワックスやスプレーなどを使用する方法です。
つや消しをしつつスタイリングをすることもできますので、ベビーパウダーをつけてから使用するとより効果的です。
ベビーパウダーをつけてから使用する場合は、ダマにならないようしっかりとパウダーを落としてから少しずつつけてください。
固めのワックスはシャンプーでは落としにくくなりますので、使用するスタイリング剤の質感などにも注意しましょう。
日頃スタイリング剤を使わない場合や必要としないヘアスタイルの場合は、ややスタイリングがしづらいケースもあります。
ロングヘアやボブなど長めなデザインの場合は、スタイリング剤をつけすぎると不自然なまとまりや束感が出てしまいます。
なるべくさらさら感を維持できるスタイリング剤を使い、少しずつ様子を見ながら使用するのがおすすめです。
最初からたっぷりつけるのではなく、少し足りないくらいの量を手のひらに出し、毛先からまんべんなくつけていきます。
最後に、制汗剤を使う方法を紹介します。
脇汗対策用制汗剤のなかでも、パウダータイプのスプレーが使用可能です。
制汗剤に含まれているパウダーでつやを抑えることができ、持ち歩きもしやすいので出先でもケアしやすいのが魅力です。
ただし、パウダースプレーは至近距離から噴出させると、白く固まってしまうことがあります。
そのため、必ずウィッグから少し離してスプレーをするのがポイントです。
ある程度全体にスプレーしたら、丁寧にブラッシングしてなじませます。
制汗剤はシャンプーをすれば簡単に落とすことができるため、長期的な効果はありません。
あくまで一時的なテクニックとして活用しましょう。
この場合も、マット系のスタイリング剤と合わせれば自然なつや消しができますので、つけすぎないよう様子を見ながら併用してみてください。
制汗剤やパウダーなどは、外出先でも手に入れることができるのも魅力です。
そのため、急な場面でも慌てることなく、シチュエーションに応じて、適したものを選んで使用することが可能です。
ウィッグの不自然な印象は、つやだけではありません。
新品のウィッグではつやが気になる人も多いのですが、使用していくうち、頭頂部のボリュームがなくなり不自然に見えることがあります。
これは素材であるファイバーが弱くなってしまっているためで、ボリュームのあるクセを付け直すと自然な仕上がりになります。
形を付け直すには、つむじ部分を中心にボリュームが出るよう、マネキンに固定して時間を置くのがおすすめです。
もし1日経っても変化がない場合は、ウィッグの裏側からドライヤーをかけてみるのも良いでしょう。
そのほか、ウィッグを自然に見せる方法は[su_posts template=”templates/list-loop.php” id=”3242″ posts_per_page=”1″ order=”desc”] でもご紹介しています。
テカリが気になって不自然に見える場合は、前述で説明したように、専用のシャンプーでのお手入れや、制汗剤などを使うと自然になるばあいがあります。
また、実際に着用してみたら色が明るすぎて不自然、というケースもありますよね?
そのままで使用できるカラーのウィッグを購入するのが一番ですが、もしもの時は裏技として、専用の染色塗料などで毛の色を暗くすることもできたりします。
もしウィッグを染色する際は暗くなりすぎないよう、必ず様子を見ながら調整しましょう。
ウィッグの染色方法は[su_posts template=”templates/list-loop.php” id=”3871″ posts_per_page=”1″ order=”desc”]をご覧ください。
つや消しにはいくつかの方法がありますが、これらの方法はあくまで自己責任で実施することとなり、メーカーが推奨している方法ではありません。
シャンプーや柔軟剤などのつや消しは、つやの元となっている人工毛のコーティングを剥いでしまうことでもあります。
傷みや絡まり、劣化に繋がることもありますので、説明書などをよく確認してから行うようにしてください。
また、人毛などを使っている高価なウィッグには、これらの方法は活用できません。 高価なウィッグは素材や加工にこだわり、自然な見え方になるよう工夫されているからです。
一方、値段が安くなればなるほど、合成繊維やファイバーなどを素材として使用しているため、不自然なつやが強くなる傾向があります。
自然なつやを求めて高価なウィッグを選んだ場合には、保管方法やお手入れに十分気を付けて楽しみましょう。
ウィッグは消耗品でもありますが、工夫やケア次第で長持ちさせることは可能です。
ウィッグを長持ちさせるには、日頃から丁寧なお手入れをしておくことが重要です。
せっかくウィッグを購入したのであれば、できるだけ長くもたせるようケアしておきましょう。 使った後、適当に放り投げておくことは厳禁です。
日常的なお手入れとしては、ウィッグオイルでウィッグをとかすことがポイントです。
専用のウィッグオイルにはたくさんの種類があり、さらさらな手触りを維持できるもの、しっとりとまとまりやすくなるもの、消臭効果のあるスプレーなど、好みや悩みに応じた商品を選ぶことができます。
ウィッグオイルでのお手入れは、汚れや痛みの原因である静電気から毛を保護することができますので、ぜひ活用していきましょう。
静電気を防ぐことでウィッグを絡みにくくし、傷みから守る効果もあります。 定期的なお手入れとして、専用のシャンプーで汚れを落とすことが重要です。
ウィッグには、汗やホコリ、スタイリング剤など、たくさんの汚れが付着していきます。
放っておくと傷みや劣化を早める原因にもなりやすいので、定期的に洗う必要があります。 絡まないよう丁寧にシャンプーをした後に、水を張った洗面器に柔軟剤を衣類1着分ほど入れ、その中にウィッグを1時間~一晩置き洗いしましょう。
浸け置きは長ければ良いというわけではないので、1日中入れっぱなしにしないよう注意が必要です。
洗い終わって水ですすいだら、風通しの良いところでしっかりと自然乾燥させることが重要です。
素材によってはドライヤーなどは使用できないうえ、過度な熱は傷みの原因にもなります。
湿気がなくなるまで置いておきましょう。
ウィッグはクセが付きやすく、適当に放置していると、いざ使うときに変な形になっていた、というトラブルに陥りがちです。
ウィッグの保管は、形が保てるように注意しておく必要があります。
ウィッグを購入したとき、多くの場合は保管用の薄いネットや、頭の中に丸めた紙が入っています。
毎日の保管に使いますので、できるだけ捨ててしまわないよう注意してください。
特にウィッグを覆う薄いネットは、絡まりや静電気を防止するための物でもあります。
大事なものなので、なくさないよう気を付けましょう。
保管方法としては、まず頭の形が潰れてしまわないよう、丸めた紙などをウィッグの中に入れて形を整えます。
もし付属の紙を捨ててしまった場合は、新聞紙などでも代用可能です。
その後、ネットで丁寧にウィッグを包み込んだまま、厚紙の枠と一緒にジップロックなどに入れます。
この厚紙は、ぺたんこに潰れてしまったりすることを防ぐものです。
イメージとしては、購入したとき袋に入っていた形そのままの状態で保管することが理想ですので、なるべく付属品は残しておいてください。
また、ウィッグ専用のマネキンヘッドなども販売されていますので、少しでも形を崩したくない場合はそれらを活用するのも良いでしょう。
数百円から購入できます。湿気や静電気はウィッグの大敵です。ウィッグを保管する際は、必ずしっかりと乾いたことを確認してから収納するようにしてください。
湿気が残っていると、袋の中にカビが生えてしまうこともあります。
ウィッグを使用する際は、いかに自然でウィッグに見えないかが重要です。
最初から自然な地毛に見えるウィッグもありますが、やや値が張り手が出しづらいケースもあります。
今回紹介したつや消しやお手入れ方法など、安価でも自然なウィッグに見せられるテクニックはたくさんあります。
自分好みに工夫しながら、自然なウィッグを目指しましょう。