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人毛ウィッグと人工毛ウィッグって何が違うの?

ウィッグといっても、その種類やデザイン、カラーはさまざまです。

ウィッグには大きく分けて人毛ウィッグと人工毛ウィッグがありますが、どちらを購入すべきか悩む人も多いのではないでしょうか。

中には、明確な違いが分からないという人もいるでしょう。

今回は、人毛ウィッグと人工毛ウィッグのそれぞれの特徴や違いについて紹介します。

人毛ウィッグの特徴とは?

人毛ウィッグは実際の人間の髪の毛が使用されており、日本で販売されているウィッグのほとんどは、中国の方の髪が使われていることが多いです。

また、人毛ウィッグは、カットされた髪がそのままウィッグになるのではなく、薬剤を使用して消毒や染色などの処理を経て製造されるので衛生面も配慮されています。

人間の髪の毛が使用されているだけあって、見た目や手触りに大きな違いはなく、自毛に自然と馴染んでくれるのです。

国内最高レベルとうたわれるレミー人毛は、キューティクルを残すために過度な処理は避けて、艶やかで弾力のある手触りを実現しています。

そのため、ほかの人毛ウィッグと比べると多少価格は高くなります。

しかし、レミー人毛のヴァージンヘアになるとカラーリングやパーマができるうえに、コテやドライヤーなどでスタイリングすることも可能です。

人毛ウィッグは、人毛と同じように扱えるので、アレンジ次第でさまざまなヘアスタイルが楽しめるでしょう。

日々のケアでは、人毛ウィッグをつけたあとに、襟足や額の内側の部分に軽く霧吹きで水をかけて、ブラシで髪を梳かすことが望ましいといえます。

これだけで、外で付着したホコリやゴミを取ることが可能です。

さらに人毛ウィッグを長持ちさせたいの場合は、水の代わりに静電気を抑えるスプレーをかけてからブラッシングしましょう。

そうすることで、洋服との摩擦や汗の絡みでウィッグの髪を傷めるのを防げます。

また、人毛ウィッグは、シャンプーなど普段使っている洗髪剤を使用することが可能です。

(市販のシャンプーを使用する場合は、シリコンが入っていないものを使用するとキシキシするので、シリコン入りがおすすめです)

1週間に1回など定期的に人毛ウィッグを洗うことで、きれいな状態を保てます。

ちょっとしたことですが、自分の髪のケアと同じように、人毛ウィッグも使用したらブラシや洗髪をしてお手入れしてあげましょう。

それだけで、数年後のウィッグの状態は大きく変わるのです。

また、人毛ウィッグはファッション用として使用されるだけでなく、医療の現場でも活躍しています。

特に人毛ウィッグは自然と人に馴染みやすく周囲にウィッグだと気づかれにくいため、医療用などの目的で使用されることが非常に多いです。

また、人毛ウィッグであれば、直接肌に触れる額や襟足部分も通気性や肌触りにこだわって作られているため、肌が敏感になりやすい抗がん剤や脱毛症の治療中の人でも安心して使用できます。

人毛ウィッグのデメリット

個体差の可能性

先ほど説明したとおり、人毛ウィッグは本当の人間の髪の毛を使用して作られているので、人によって毛質が違うように人毛ウィッグの毛質も個体差がでる可能性があります。

たとえば、人毛ウィッグの中には、毛が直毛で硬い髪質のものもあり、そういった髪質のウィッグはコテやアイロンを使ってもクセがつきにくいといったことも可能性としてはあります。

かといって、人毛ウィッグの人毛は1人の髪の毛でできているのではなく、複数の人の髪の毛が混じってできており、また、工場が人毛ウィッグを購入する際は、くせなどが処理された同じ太さの髪の毛を購入して作るので、極端な個体差がでることはかなり稀なことだと思います。

水分を吸収しやすい

人毛ウィッグは、人工毛ウィッグと比べると水を吸収しやすいため、1度濡れると乾きにくくなります。

また水分があると痛みの原因になるので、雨の日が多くなる梅雨の時期になると、こまめにウィッグを乾燥させることが必要です。

湿気を多く含んだ髪はスタイリングもしにくくなるので、乾燥させる時間を十分に設けましょう。

価格

人毛ウィッグの最大のデメリットは、価格が高いことです。

ウィッグの購入を検討している人の中にも、自然に見える人毛ウィッグを買いたいと考える人も多いでしょう。

しかし、その高い価格から人毛ウィッグの購入を諦める人が非常に多いのが現実です。

ただ、人毛ウィッグが高いのには、それなりの理由があります。

たとえば、髪質は技術の進歩により人工毛ウィッグでも人間の髪に似ているものが多く発売されていますが、やはり本当の人間の髪から出る自然な艶やかさを完璧に真似ることはできません。

また、ウィッグをつける際は、なるべく周囲にばれたくないと考える人も多いです。

人毛ウィッグであれば、人間の肌にも自然と馴染みやすいので周りの人に見つかる可能性も低くなります。

考え方にもよりますが、価格が高い分、人毛に近い髪質のウィッグをつけられるというメリットもあるため、1度人毛ウィッグと人工毛ウィッグが見た目でどれくらい異なるのか確認するのも良いでしょう。

劣化

人毛ウィッグは、購入してから時間が経つと髪色が褪せてきます。

この主な原因は、太陽光や紫外線によるものです。

基本的に人毛ウィッグは、人毛をそのまま使用するのではなく、必ず黒や茶色など染色されます。

カラーリングされた髪は、太陽光や紫外線の影響を受けやすいため、ダメージの蓄積により、どんどん色が褪せていくのです。

また、人毛ウィッグは、シャンプーでのケアが必要になりますが、その洗髪剤が原因で色褪せる場合もあります。

お手入れの手間

最後に、人毛ウィッグのデメリットとして小まめにお手入れが必要になるということです。

人毛ウィッグを良い状態に保つためには、日々のヘアケアが欠かせません。

基本的にブラッシングは使用後に毎回行い、シャンプーでのお手入れは1週間に1度くらいが目安です。

ウィッグの使用頻度にもよりますが、皮脂や汗の汚れをそのままにしておくと、ウィッグ自体を傷める原因にもなります。

また、人毛のウィッグは形状記憶ではないので、スタイルが崩れやすく着用前にスタイリングする必要もまります。

人工毛ウィッグのデメリット

最近の人工毛は人毛に見た目や手触りが近づいているとはいえ、化学繊維特有のテカリを気にする人は多いのではないでしょうか。

このテカリが原因で、ウィッグをつけるときの不自然さにつながる場合も多いです。

カラーを確認する場合は、明るい場所で見ることが重要ですが、自然光の下で違和感がないか確認できるとより良いでしょう。

ウィッグをつけている人の中には、周囲に気づかれたくないと考える人も多いため、テカリが気になって購入を断念する人も多いでしょう。

また、化学繊維の人工毛の種類によっては、自毛に馴染まないこともあるので違和感が出てしまうこともあります。

静電気

また、化学繊維の性質上、静電気が起こりやすいというデメリットが挙げられます。

静電気が帯電するとウィッグの髪が痛んだり絡みやすくなり、専用のブラシを使ったお手入れが必要です。

毎日ウィッグを使用する人であれば、使用したあとにブラッシングをしなければいけないため面倒に感じるかもしれませんが、これを放置しておくと使えなくなる場合もあるので注意しなければいけません。

また、日々お手入れをしていても、静電気によってチリチリと縮れてくるので、その縮れをしっかりとケアしてあげる必要もあります。

縮れのケアについては、[su_posts template=”templates/list-loop.php” id=”660″ posts_per_page=”1″ order=”desc”]をご参考に下さい。

シャンプー

人工毛ウィッグであっても、水で洗う必要があります。

人毛ウィッグの場合は、普段使用しているシャンプーをそのまま使えますが、化学繊維の人工毛ウィッグは専用の洗髪剤を使わなければいけません。

(シリコン入りのものであれば市販のシャンプーも使用は可能)

間違って普段使っているもので洗ってしまうと、キシキシになって使えなくなることもあるので注意しましょう。

人毛ミックスのウィッグとは?

人毛ミックスのウィッグは、その名の通り、人工毛に人毛を混合しているウィッグのことです。

人工毛独特のテカリで不自然に見えないように絶妙な比率でミックスされているので、見た目の印象は人毛ウィッグに近いといえます。

また、人毛と化学繊維のミックスにより、自毛ならではの陰影も表現できるため、立体的なウィッグが実現できるそうです。

人毛が含まれている分、見た目や手触りは人毛ウィッグとほとんど大差はなく、人毛ウィッグに比べて比較的安い価格設定になります。

そのため、人毛ウィッグの価格には手が届かない人には、最適なウィッグになるでしょう。

また、人工毛の性質のメリットでもあるスタイリングの保持もできます。

一度アレンジしたヘアは長時間崩れることなく、そのまま置いておけば次の日も同じスタイリングのウィッグを使えます。

人毛ミックスのウィッグは、人毛ウィッグと人工毛ウィッグの良いとこ取りとだといえ、どちらを購入して良いか分からないという初心者の人は、価格も安く、自然な見た目とデザイン性の高さを両立している人毛ミックスのウィッグを最初のウィッグとして購入を検討するのが良いでしょう。

人毛ウィッグは産地によって違いがある?

人毛ウィッグは、産地によって髪質に違いがでる可能性はあります。

あります。と含みを持たせたのは、例えば、中国のウィッグ工場が中国の方の髪の毛を仕入れているかどうかはわからないからです。

しかし、人種によって人毛に特徴があることも事実で、例えば日本で販売されているウィッグの中でも使用率が高いといわれている中国の方の人毛は、日本人の髪質に一番近いといわれています。

理由としては、髪色は日本人と同じように黒や茶系が多く、髪質は太くて張りがありストレートヘアが大きな特徴で、日本人はまっすぐでさらさらとした髪質を好む人が多いので、日本で中国人毛は非常に重宝されています。

そのほか、インドやミャンマー、ベトナムの方の人毛などもあるみたいですが、髪質が日本人の髪質と比べると細く柔らかい傾向があり、日本の方向けで作られるウィッグではあまり使用されていないようです。

好みに合わせて人毛ウィッグを選ぼう!

人毛ウィッグと人工毛ウィッグでは特徴が大きく異なります。

人毛ウィッグはほかのウィッグに比べて価格が高いというデメリットがありますが、日々のお手入れを十分にしていれば長い間使うことができます。

また、人毛でも中国やベトナムなど産地によってそれぞれ髪質が異なるため、自分の好みに合わせて人毛ウィッグを選ぶことも可能です。

可能であれば、実際にウィッグを試着して決めるのをおすすめします。

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