ショートのウィッグを探している人のなかには、自分に最適なものを選ぶ際のポイントが知りたい人もいるのではないでしょうか。
ウィッグの印象がそのまま顔の印象につながりやすいショートタイプだからこそ、押さえておきたいポイントはたくさんあります。
今回は、ショートウィッグを選ぶときに気にすべき点を紹介していきます。
髪型が多様であるように、ウィッグにもさまざまな長さや形、色がありますよね。
ウィッグと聞くとロングやセミロングヘアのものを想像してしまいがちですが、簡単にショートヘアになれるショートウィッグの需要も大きいです。
ショートタイプのウィッグを購入される方で多いのが、ショートヘアに興味があるものの、髪を短くすることに抵抗のある人があげられます。
つまり、ロングヘアなどを維持しつつショートヘアにもなれる点で、毛が短いウィッグは高い人気を誇るのです。
メリットは家に帰ってウィッグを外せばいつもの自分に戻ることができる点で、仕事関係でショートヘアにできない人なども、プライベートでなりたい自分に素早くなれるのが特徴です。
また、ショートヘアウィッグにもたくさんのバリエーションがあるので、その日の気分や服装によって好きなものを気軽に身につけられるのも人気の秘密といえるでしょう。
そのため、気分転換やイメージチェンジがしたい人などにも最適で、少しだけいつもと違った自分を味わうことができます。
このことから、いろいろなイベントに出かけることがある人も、手軽に雰囲気を変えられるショートウィッグは適しているといえます。
加えて、ショートのほうがロングよりも値段が安い傾向にあるので、購入しやすいのも押さえておくべきポイントです。
さまざまな髪型で遊んでみたいけれどお金があまりないという人も、ショートウィッグが選択肢に入ってくるでしょう。
ショートだからといってウィッグの種類が少ないわけではなく、色、長さ、髪型などが多様にあります。
同じショートタイプのウィッグでもものによっては印象がガラリと変わり、また安価なものも多いため、いくつもウィッグを持ちたい人にも向いているでしょう。
さらに、男装がしたい人にもショートウィッグがよく使用されます。
コスチュームプレーなどで性別の垣根を超えた見た目になることは、いまや珍しくなくなりましたよね。
ショートウィッグはなりたいキャラクターの雰囲気を手軽に再現するのに適しており、なりたい自分になるたびに髪を切る必要がない点で便利です。
クオリティの高いウィッグはたくさんあるので、選択するものによってはコスチュームプレーの範囲を超えた再現度が実現できるかもしれません。
ショートスタイルのウィッグには様々なスタイルがあり、今回は5つご紹介します。
肩に髪の毛がかからない長さで切りそろえられた髪型で、首元がすっきりと見えるのが特徴です。
スタイルによっては小顔効果もあり、一見ボーイッシュに見えるものの、女性らしさもあわせ持っています。
ウィッグによってはゆるくパーマがかかっていたり、左右にボリュームを演出したりするものもあり、きちんとヘアセットした印象をもたらしてくれます。
ショートヘアのなかでも一般的なタイプなので、イメージチェンジなどで短い髪の毛を楽しみたい人にはこちらのスタイルが向いているでしょう。
ショートヘアよりもさらに髪を短く切ったもので、一般的に髪が少し長めの男性と同じような髪型をしています。
活動的で個性的な印象を与えるので、キャリアウーマンやクリエイティブな仕事に従事している人などに人気があります。
ウィッグに関しては毛量が少なくて済むことから手入れの手間が少なく、かつ軽いつけ心地が特徴です。
医療用としても需要が高く、どのような使用用途にも適しています。
ボブカットをさらに短くした髪型です。
全体的にボリューム感があり、ショートとはいえボーイッシュな感じはあまりしないヘアスタイルです。
前髪やウェーブなど、セットによっては女性らしさを出すこともできるので、すっきりとした髪型にしたいもののフェミニンな感じを失いたくない人には最適でしょう。
髪にボリューム感を出すためにウィッグを使いたい人にも相性が良いタイプです。
男性のような髪型のショートヘアのことを指します。
別名、ハンサムショートやボーイッシュショート、メンズライクショートなどと呼ばれるもので、その名の通りボーイッシュな印象が特徴です。
ベリーショートよりは長く、パーマやスタイリングなどで遊ぶことができますが、印象としてはベリーショートよりも男性的に見えるかもしれません。
こちらは男装したい人には特におすすめのウィッグで、コスチュームプレーでも使い勝手があるでしょう。
最後のタイプの「前下がりショート」は、ショートヘアやボブから発生したヘアスタイルで、うなじから顔の前面にかけて髪が長くなるように切りそろえられています。
前から見た印象はある程度髪が長いためフェミニンですが、後ろから見たらうなじ部分が刈り上げられていることもあり、ボーイッシュな印象を受けるでしょう。そのため、見る角度によって雰囲気が変わる個性的な髪型といえ、ユニセックスなイメージを作りたいときなどに使えるウィッグです。
また、このヘアスタイルには小顔効果があるので、服装や参加するイベントなどのイメージにあわせて選びたくなりますね。
医療用ウィッグとしてもショートのウィッグが選ばれることが多いのです。
では、なぜファッションとしてだけではなく実用の医療用として選ばれやすいのか？
ショートはロングと比べてウィッグの手入れが楽であることがあります。
地毛の手入れを毎日するように、ウィッグの手入れも毎日のように行う必要があります。
理由としては、使用しているうちに髪の毛が絡まってくるので、定期的に手入れをすることで絡まりを解いたり絡まりを防ぎます。
また、スタイルがながくなれば長くなるほど絡まりやすくなり、お手入れに手間がかかり、絡まりを放置してしまうと、ウィッグが痛む原因になります。
医療用ウィッグはファッション用ウィッグとは違い、日々の使用を前提です。
手入れの負担を減らせることは、ショートウィッグのメリットといえますね。
抗がん剤治療での脱毛でウィッグを使用される場合、ショートスタイルのウィッグを使用するメリットとして、自然な流れでの脱ウィッグが行いやすくなるということがあります。
脱ウィッグの際に、急に長い髪から短くなるよりも、短い髪から短い髪の方が違和感がなく脱ウィッグが可能で、脱ウィッグまでの流れを考えると、ロングスタイルのウィッグより自然な流れでウィッグを脱ぐことができることもショートウィッグが人気の理由の1つになります。
ちなみに、自然な脱ウィッグまでの流れは、脱毛前のご自身のスタイルに近いウィッグから徐々にショートスタイルに変更していき、発毛後の地毛の長さと交わったタイミングで脱ウィッグににつなげるのが自然な脱ウィッグができる流れだと考えています。
人毛が使用されることの多い医療用ウィッグでは特に、ウィッグの長さが価格に影響してきます。
ショートのウィッグはロングのものよりも料金が安いのが一般的で、同じクオリティのウィッグ同士を比べたときに、ロングとショートでは値段が数千円から数万円程度異なるのは珍しくありません。
ウィッグはそれほどひんぱんに買い換えるものではないですが、どんなにきちんと手入れをしていても、色あせや毛の傷みなどで寿命がいつかは訪れます。
平均的なウィッグの寿命は毎日着用することを仮定し、人工毛のウィッグで約3か月、人毛100%のウィッグで約1年程度とされており、手入れの仕方が悪ければもっと早く買い換えなければならなくなります。
医療用は一般的に人毛が使われていることから高価になりがちで、数万円することが珍しくありません。
この額を定期的におきに支払うのは厳しいという人もいるでしょう。
少しでも金銭的な負担を軽くするためには、ショートが選択肢になるのです。
ロングやセミロングヘアにこだわりがないのであれば、ショートウィッグは現実的なアイテムといえますね。
ウィッグ装着前にはウィッグ用ネットまたは、アンダーキャップをつける必要があります。
まずはネットを首まで被り、ヘアバンドをつけるような感覚で前髪がアップになるよう、ネットを持ち上げて装着します。
生え際とネットのフチをあわせるように整えるときれいに見えます。
続いて、全体の下りている毛をネットに入れ込んでいき、はみ出しているものがないように整えましょう。
この作業をきちんとすることで、ウィッグから不自然に自分の毛が見えるといった事態を避けることができます。
特に、ウィッグと地毛のカラーが違う場合には、見逃しがないように後ろまできちんと確認することが重要です。
髪全体をネットで覆ったら、余ったネットの端をピンで留めます。
ウィッグに軽くクシを通して整えた後に、自分の頭のサイズとあうようにアジャスターを調整し、きつすぎずゆるすぎない場所を見つけましょう。
次に、クシを通した状態をキープするような感覚で後ろからそっと被ります。
最後は前髪の左右の位置や、つむじの上下の位置などを微調整して完成です。
被った感じに違和感があればどこかの工程でうまくいっていない可能性があるので、やり直せるのならもう一度はじめから被りなおすことが大切です。
人によっては朝から晩まで装着していなければならず、違和感や不快感があると集中して仕事や学業などに臨めません。
ショートウィッグはロングヘアのものとは違い、一般的に軽量で、装着を容易に行いやすいという特徴があります。
ウィッグがはじめてという人もショートで被り方を練習し、感じをつかんでおくのも1つの方法です。
ウィッグの手入れの1つにシャンプーがあります。
頭髪剤などを使用したり汚れが気になったり、これから長い間使わないことがわかったりしている場合は、ブラッシングだけではなく洗って清潔を保ちましょう。
ショートのウィッグの洗い方は、まずブラッシングをしてほこりをあらかた落とし、ほつれなどを取り除きます。
その後、シャンプーを3回プッシュした程度の量を溶かしたぬるま湯につけます。
量が少なすぎると汚れが落ちず、逆に多すぎるとすすいだ後もシャンプーの成分が残ってしまうことがあるので、適量を意識することが大切です。
一般的なシャンプーよりもウィッグ専用のものを利用するとより良いでしょう。
ウィッグをぬるま湯に浸ける際には、裏返して全体的にきちんと浸かるようにします。
続いて、洗う際には優しく押し洗いしましょう。
強くこするように洗ってしまうと毛が抜ける原因となり、髪の毛も傷む恐れがあります。
洗ったことによりウィッグの寿命を縮めないためにも、丁寧な作業を心がけることが重要です。
1時間ほどぬるま湯に浸ける方法もありますが、やり方によっては傷めてしまうだけではなく汚れが十分に落ちない可能性もあるので、基本的には押し洗いが無難です。
洗いが終わったらすすぎに移行します。基本的には泡や汚れによるにごりが出なくなるまで十分にすすぐことがポイントで、すすぎも軽く押しながら進めていくと良いでしょう。
洗った後で長期間使用しないのであれば、特にすすぎはウィッグの寿命を左右するので、丁寧に行うことが重要です。
乾かす際には、はじめに裏返したままウィッグを絞ります。
次に、乾いたタオルの上に横に寝かせるように置いてから全体的にタオルに包んだ後、軽く押しながら水分を取り除いていきます。
このとき、髪の毛が絡まないように気をつけることが大切です。
大体の水分を取り除いたらスタンドにかけて、陰干しで自然乾燥させます。
スタンドにかける際には形をきちんと整えておくと、長持ちしますし、次に使用するときの違和感が減少します。
手入れがしやすく装着もしやすいショートウィッグは、ウィッグ初心者でも使用しやすいといった特徴があります。
ショートウィッグは、タイプが豊富で選べる楽しさがあり、ボーイッシュにもフェミニンにもなれるのです。
医療用としても需要が高くポピュラーな髪型といえるので、ウィッグに興味がある人はぜひ利用してみましょう。
